血圧。血糖値などのコントロールに効果が期待
健康な人25人、糖尿病患者5人、リウマチ患者26人に2週間 (1日30分、週5回)、実際にトロン温泉に入浴してもらった際に得られたデータを紹介します。生活習慣病などに関係するさまざまな項目を調べています。このことから、トロン浴が生活習慣病にかかわる指標にかかわる指標の数値を改善したり、免疫機能などを向上させたりすることがわかってきました。

高血圧は、脳卒中などの最大の危険因子。脳卒中などの予防や治療には、血圧のコントロールが不可欠です。血圧には、心臓が血液を押し出すときの高い方の血圧(収縮期血圧)と、心臓が拡張したときの低い方の血圧(拡張期血圧)があります。収縮期130mmHg以上、拡張期85mmHg以上でリスクが高まるといわれています。トロン浴をする前に比べると、どちらの血圧もトロン浴開始1週間後、2週間後と徐々に低下する傾向があることがわかりました。
血糖値が110mg/dℓ以上の高い状態が続くと糖尿病のリスクが高まります。糖尿病は放置すると、人工透析が必要になったり、失明することもあるなど、あなどれない病気です。トロン浴を続けると高かった血糖値は下がり、さらにトロン浴を中止しても、しばらくは低いままでした。



血液中のコレステロール(脂質)が220mg/dℓ以上に増えすぎると、動脈硬化の原因となり、虚血性の心臓や脳卒中を引き起こす危険性が高まります。トロン浴を続けると、総コレステロール値が下がる傾向があることがわかりました。

免疫システムには、例えば発生したがん細胞を見つけて攻撃し、増えるのを防ぐ働きがあります。その免疫システムを調べる方法にCon-Aを用いた検査があります。 トロン浴を続けると、免疫システムの働きが高まる傾向にあることがわかりました。

関節リウマチは自分の免疫システムに異常を来して関節を破壊し、痛みや腫れを引き起こす病気です。関節リウマチの早期診断に血液中のMMP-3を調べる検査があります。関節の膜が壊れると現れ、MMP-3の高い(男性121ng/mℓ以上、女性60ng/mℓ以上)人ほど、関節破壊の進行が速く、治療が難しくなりがちといわれています。トロン浴を続けると、このMMP-3が下がることがわかりました。
