■ 健康長寿に役立つトロン
近年、「トロンから放出される低線量のα線(放射線)には健康の維持・増進に役立つ」効果があることが注目されています。
しかし、実はこの効果はずっと昔から人々の間で語り継がれてきたことなのです。
たとえば、マスコミで「難病の治る温泉」と紹介されている、鳥取県三朝温泉や秋田県の玉川温泉など━━。古くから、健康を気づかう多くの人々がこれらの
温泉地で療養を続けてきましたが、彼らの療養に一役買ってきたのが低線量のα線だったのです。
その有効性の多くは、今も神秘のベールに包まれています。しかし、三朝温泉などでの研究によって、生活習慣病の症状緩和などに役立つ可能性のあることがわかってきました。
トロンの効果には多くの可能性が秘められています。科学的な研究を通して、より多くの人にこのことをお伝えすることで、みなさんの「いつまでも健やかで、充実した日々」になんらかの形で貢献できますことを切に願っています。
天然のラジウムから(ラドン)温泉は、わが国で大昔から温治や療養などに利用されてきました。ラジウムやラドンは、鉱物に含まれる微量のウランが幾度か壊してできた核種で、健康に良い作用が期待できると考えられています。ではトロンとは何でしょうか。
トロンは太古の贈り物
今から約46億年前に地球が誕生したとき、地球は宇宙空間に漂う放射線核種(放射線を放出する元素)も取り込みました。その多くは壊変(原子核が不安定な状態から、放射線を出して別の安定した原子核に変わっていく現象)
して放射線を放出する力を失いましたが、地球には今も放射線を放出している鉱物があります。
その代表がトリウム系列の鉱物やウラン系列の鉱物です。これらに含まれるトリウムやウランという元素は、ともにラジウムという元素に壊変し、さらにラジウムはラドンに壊変してできたラドンと区別するために「トロン」と
呼ばれます。

少量の放射線は健康効果を導く?!
放射線を大量に浴びると身体に害を及ぼし、ひどい場合は死に至ります。しかし、自然界の放射性物質が放出する放射線は一般に少ない(低線量)ため、普通は健康に害を及ぼすことはありません。
むしろ、低線量の放射線を浴びたりラドンを吸収することで、身体の細胞を活性化し、免疫の働きなどを向上させ、生活習慣病などを予防したり治療したりすることがわかってきています。そのほか、体内の過剰な活性酸素を除去
する物質を増やしたり、がん抑制遺伝子を増強させるなど、さまざまな健康効果が期待されているのです。
活性酸素
体内に取り込まれた酸素のうち、エネルギー代謝などの過程で生成された反応性の高い酸素で、生活習慣病や老化の原因となる。「酸化」とは、酸素と結合するか、
電子を失う化学反応(身体にサビを生む)のことをいう。
